弊社の職種は大きく分類して専門職と総合職の二つに分かれます。弊社はITテクノロジー分野でのベンチャー企業なので、専門職は主にITエンジニア職です。総合職はバックオフィス（経理、人事、総務など）およびフロントオフィス（営業、マーケティング、カスタマサポート）を担って戴きます。

大企業であれば総合職はそれぞれ業務が細分化されていて、経理だけやマーケティングだけの部門が存在してそれぞれ限られた業務範囲で仕事をしますが、弊社に限らず小規模組織の場合、仕事の範囲は広範囲となります。それは優劣ではなくそれぞれメリットがありデメリットもあるだけです。大企業や役所での仕事は細分化されているので、毎日の仕事は単調になりがちです。それが好きな人も居るし退屈と感じる人も居ます。小規模企業の場合、仕事の守備範囲が広いので横断的な会社の仕組みを知ることが出来ますが、覚えるのが大変と感じる人も居ます。つまりそれぞれ自分にとってどちらを好むかです。

弊社に向いていないタイプ

先ず弊社に向いていないタイプを挙げます。これらは専門職、総合職、フルタイム、パートタイムすべての職に該当します。就活時間節約のため、これらの事項で弊社の求める人材イメージを把握できると思います。

弊社の採用方針は、スキル・能力よりも人物にフォーカスしています。例えば高スキルなエンジニアとしても、そのエンジニアに素直さがなく頑固であった場合、能力は今が限界値で伸びる余地は小さいと判断します。素直さや柔軟性を持つ人の方が今後の成長に期待できます。つまりポテンシャルのある人材と弊社では判断しています。また、隠さない嘘をつかない人である事も重要と考えています。ミスをしてつい隠したくなるのは誰でもありますが、そこをきちんと報告できる人である事はスキルよりも優先されます。

　昨今の日本を代表する巨大企業や公的機関の隠蔽・虚偽など社会問題で取り上げられていますが「組織は人なり」でそのような組織で働いていると人としても腐ってしまうもの。弊社はフェアトレードを常に意識し会社運営をしています。どんなに細心の注意を払っていてもミスはつきもので、もしかしたらクライアントへ迷惑を掛けてしまうミスが発生するかも知れません。しかしそれは起こってしまえば仕方なくミスは謝罪して迅速に対処するしかありません。その時に隠蔽を試みたり虚偽報告で難を逃れようとしない人物であることを求めていますし、ミスの発生よりも虚偽隠蔽を弊社では厳しく対処します。前述の弊社向くではないタイプに挙げたように、個人競技か団体競技かと問われると団体競技に近いので協調性・誠実性に重きを置いています。

社員にとってのスキルより人物重視のメリット

弊社の採用方針はスキル能力より人物。これは経営者だけでなく社員にとってもメリットがあります。小規模チームにおいてお互いの信頼感は重要です。働きやすい会社環境とは豪奢なオフィスよりも信頼感・安心感と考えます。ある程度価値観を共有できる仲間と仕事をすることが QWL（Quality of work life）の最大要素です。職場の人間関係でギクシャクするなどは無駄に時間を浪費し仕事の質を下げ、ひいてはストレスで健康問題に至るなどデメリットしかありません。価値観を共有できない人を採用しない事で快適な職場環境が維持できる、それによって仕事の効率化が図れて業績に良い影響となり社員の給与賞与に反映できるという良い循環となると考えます。

弊社では数百人規模で採用しているのではなく、あくまで数名の単位です。採用は優劣を決めるものではなくチームメンバーとして合うか合わないかを基準にしています。